【初心者向け】勝利をつかめ!初心者が身につけるべき技術・戦略・心得 ~意識するだけで変わる~
テニスを始めたばかりで、同じ初心者レベルの相手との試合で勝ちたいと考えている方へ。
この記事では、勝利に必要な基本技術、戦略、そしてメンタルの心得を紹介します。
テニスは技術だけでなく、戦略とメンタルのゲームでもあるため、これらのポイントを抑えることが、勝利への近道となります。
直ぐに全ての要素を使いこなすことは無理でも、これらをひとつずつ習得していく楽しみもありますので、習得していく工程も楽しみましょう。
はじめに:テニスの勝利への第一歩
テニスで勝つためには、まず自分の力量を知ることが重要です。
自分の出来ること、出来ないこと、自分の得意なこと、苦手なこと。
自分の技術レベルを正確に把握し、練習に取り組む姿勢を持つこと。
そして、試合前の準備として、適切なラケット、ラケットバッグ、ウェア、シューズ選び、そして十分なウォームアップを行うことが大切です。
【技術】テニス初心者が勝つための基本技術
ここではポイントに直結する、サーブとリターンについての技術からご紹介します。
サーブ:ゲームの始まりを制する
サーブはテニスの最も重要なショットの一つです。効果的なサーブを身につけることで、ゲームの主導権を握ることができます。
1.5サーブ
ファーストサーブの確率が悪い日、ゲームの流れが自分の方にあるときは無理にファーストサーブを打ち続ける必要はありません。1stサーブと2ndサーブの中間の1.5サーブをおすすめします。
確率を重視しつつ、相手に攻め込まれない程度にコースを散らすようなイメージです。
必ず入るサーブを持つ
中級以上のレベルになると、必ず入るセカンドサーブを習得しています。ジュニアの選手でも10球打ったら10球入るサーブを持っています。しっかりラケットを振りきって入るサーブを習得しておくことで、サービスに対する余計な脳のリソースを割かなくて良くなります。
必ず入るサーブは、ボールの軌道がネットより高いスピンサーブが安全でおすすめですが、初心者には技術の習得が難しいものです。センスの良い人は1日で打てるようになりますが、私は習得するのに何日もかかりました。
そんなときはスピンスライスサーブを覚えましょう。スライス回転+スピン回転の組み合わせでスライスサーブに安定性を加えたイメージです。「トップスライスサーブ」で検索すると詳しい打ち方や利点が分かりますので興味を持たれた方はググってみて下さい。
練習では、上記のサーブをしっかり意識して練習することが勝利への近道です。
またコーン等の的を設定してコースをしっかり狙う練習をしましょう。バックハンドが苦手でバックに打てば高確率でミスしてくれる相手に対して、バックにサーブを打てないというのは悔しいものです。
リターン:相手のサーブをブレークする
サーブが苦手な方は、トスで勝ってもあえてリターン選択する方法もあります。私自身、サーブはあまり得な方ではなかったので、初心者のうちはリターンを選択することが多かったです。(相手のサーブが強烈な場合はこの選択は悪手となってしまいます)
リターンでは、相手のサーブのフォームやトスの位置、癖からコースや球種を予測し、素早く判断して確実に返球することが求められます。
相手のサーブが強烈な場合は、無理にストロークで返そうとせず、ボレーのようにテイクバックをせず、面だけしっかり作って返す方法や、ロブで返す方法も有効です。
【戦術】ゲーム中の戦略と心理戦
ゲーム序盤はセンターセオリー
ゲーム序盤から、サイドラインぎりぎりや、コーナーぎりぎりのコースを狙っていくと調子の良い時はどんどんポイントが取れますが、調子が悪いと、あっという間にゲーム差をつけられてしまいます。
ゲームの序盤はセンターセオリーで、自分の調子と、相手の出方を探りつつ様子を見て攻めと守りを切り替えていくことが堅実です。
大半の草トーナメントでは、セルフジャッジが採用されているため、際どいボールをアウトやフォルトにされてしまうこともあります。相手のジャッジミスで自分の調子を悪くしてしまうのはとても不本意な結果です。
ミスジャッジが多い相手には、オープンコートへのボレー、コートに叩きつけるようなスマッシュで絶対にアウトとジャッジできないような決めボールを打ちましょう。
以前の記事でも書きましたが、アマチュアの試合では8割相手のミスによってポイントが決まるという統計もあります。センターに深いボールを打っているのに、エースを打たれてしまう相手は、どうやっても勝てない相手と思ってあきらめましょう(笑)
勝っているときは戦略を変更しない
ゲームカウントを順調に重ねて自分が優勢にゲームを進めているときに、戦略を変更したことをきっかけに流れが変わってしまったことはありませんか?
戦略が相手にマッチしていてゲームを有利に進められているときに、ドロップショットを試してみたり、ネットプレイを多めにしたりと、戦略を変更することはリスクがあります。ポイントとポイントの間の25秒間やコートチェンジの90秒の間に分析、戦略の確認をしましょう。
ポイントごとの戦略立案
各ポイントにおいて、しっかり戦略を立てましょう。
ポイントがイーブンの時は、お互いが先にポイントが欲しいと共に、少し冒険してプレイできるポイントです。積極的にコースを狙う、ネットプレイを試みる、ドロップショットを試す等チャレンジ出来る場面だと理解してください。
ポイントが有利な場合は、思い切って一発強打を狙って相手を崩す方法や、ダブルスなら思い切ってポーチに出るという戦略をとると、次のポイントが更に有利に出来たり、相手への布石とできるので有効です。
ポイントが不利な場合には、ゲーム・ポイントを整えるために、基本は無理なショットを控え、確実に相手コートに返すよう心がけ、チャンスがあれば逃さず攻めていきましょう。
何をされたら相手が困るか、嫌がるか相手の心理を推し量りながらプレーすることがポイントに繋がります。(テニスが強い人は性格が悪いという噂があるのはこの辺の考え方でしょう・・)
ネットプレーを上手に組み入れてプレッシャーをかける
ポイントを決める大きなチャンスは、ネットプレーにあります。ただし、パスを抜かれるリスクもあります。
ベースラインからネットに近づくほど、集中力を高めていかなければチャンスを逃してしまいますので、ネットプレーでは常に集中し、ボレー2球 or ボレー+スマッシュで決める気持ちでいきましょう。
また、ボレーやスマッシュで決まらなくても、相手はネットを取られると、打つコースが狭く見えるため、ミスショットを誘うこともできます。ネットに出た時に、深いロブを打ってくる相手であればパスショットが打てない相手か、絶対にボレーで決めさせないと思っている相手なので長期戦を覚悟しましょう!(笑)
練習でもボレーとスマッシュはしっかり行い、試合で使えるようにしておきましょう。
学校の部活やサークルだとどうしてもストローク中心の練習になってしまいがちです、ボレーはとても大切です。生涯スポーツであるので、社会人になるとダブルスがメインになっていきますので、ある程度ボレーも練習しておきましょう。
【心得】ゲーム中に意識していれば差がつくポイント
長いデュースは頑張りどころ
ゲーム中何度もデュースになるゲームを経験したことはありませんか?
私の経験上、その何度もデュースになったゲームを取った方が勝つ確率が高いです。無意識のうちにゲームの流れがいってしまうのでしょうね。
デュースが続いたら「このゲームは頑張りどころ!」と思って臨んでください。きっと良い結果になると思います。
まず1ゲームとる
それほど実力差がないのに、気が付いたらゲームカウントが0-3になったことはありませんか?ゲームが始まったらサービスゲームでもリターンゲームでも、とにかく1ゲームとることを優先しましょう。
何度もジュースになったにもかかわらず、結局ゲームが取れていないとメンタル的に弱くなるものです。どんな形でも1ゲームとるというのは、その後のゲーム展開に重要なポイントです。
プレッシャー下では大きい筋肉を意識
テニスでは、メンタル面も勝敗に影響します。
プレッシャーの中でも冷静さを保ち、一点一点に集中することが勝利へ繋がりますが、メンタルの影響はショットに如実に出ます。筋肉は小さい筋肉ほどプレッシャーの影響を受けやすいのです。
大勢の前で緊張して手に持った紙の文章を読んだとき、手が震えたことはありませんか? 手は震えていても腕は震えていなかったと思います。
プレッシャー下では、小手先で処理しようとすればするほどミスが出るようになります。プレッシャーを感じていると思ったら、出来るだけ大きい筋肉、腕、肩、太もも、腰の筋肉を意識して使うようにしましょう。
その他にも根本的にメンタルを鍛える、「メンタルトレーニング」という手法があります。プロ野球選手がお寺で修行することもありますので、それくらいメンタルトレーニングは重要なのです。メンタルの壁にぶつかったら、「メンタルトレーニング」を試してみるのも良いかもしれません。
上達への近道:練習と試合経験
勝利への近道は、質の高い練習と豊富な試合経験にあります。
練習では基本技術の向上はもちろん、戦略的な思考も鍛えることが大切です。また、実際の試合での経験を積むことで、様々な状況に対応する力が身につきます。
しっかり戦略を考え、それでも負けたなら、相手にアドバイスをもらいましょう。
学生の頃はよくアドバイスをお願し、快くアドバイス頂けました。
まとめ:勝利への道は楽しみながら
テニスで勝つためには、技術、戦略、メンタルの3つの要素が重要です。
しかし、何よりも大切なのは、テニスを楽しむこと。楽しみながら練習し、試合に臨むことで、自然と技術が向上し、勝利へと近づくことができます。
初心者のうちは特に、一喜一憂せず、テニスの楽しさを最優先に考えましょう。